N3(文法分析)

【N3文法解説】~かわりに|用法・例文

たのすけ
たのすけ
N3文法「~かわりに」の説明です。意味は2つあります。

 

用法①(代償・交換)

接続

V・A普通形/Nである+かわりに *なA~だ→~な/~である

 

意味

  • ~の代償として。
  • ~と引き換えに。
たのすけ
たのすけ
「~の代償として」には、「プラスのこともあるけど、マイナスのこともある」という意味です。+と-が逆の場合もありますね。

 

例文

  • 英語を教えてもらうかわりに、日本語を教えている。
  • 仕事を手伝ってくれたかわりに、明日のお昼をごちそうするよ。
  • 都会の生活は楽しいかわりに、生活費も高い。
  • このアパートは家賃が安いかわりに、部屋も古くて狭い。
  • この仕事は大変なかわりに、給料も高い。
  • 田舎は交通などが不便なかわりに、自然が多くて、空気もきれいだ。

 

注意事項

  • 「AかわりにB」で、AとBには反対の性質や作用を持つものがくる。

 

用法②(代理・代用)

接続

V辞書形/Nの+かわりに

 

意味

  • ~の代理・代用として。
  • ~しないで、その分として。

 

例文

  • 毎朝ご飯を食べるが、今日はご飯を食べるかわりに、パンを食べた。
  • 健康のために、近くへ行くときは、車で行くかわりに、歩いて行くようにしている。
  • 私は夜早く寝るかわりに、朝早く起きて勉強している。
  • 今日は田中先生が休みなので、田中先生のかわりに鈴木先生が授業をする。
  • 今朝はコーヒーがなかったので、コーヒーのかわりに紅茶を飲んだ。
  • 恋人の誕生日なので、メールのかわりに、手紙を書いた。

 

注意事項

  • ~かわりに」を使うときは、同程度のものや同程度の価値のものがくる。(例)デザート食べるかわりにテレビを見た。✕ ←「デザート」と「テレビ」はカテゴリーが違うので、違和感がある。
  • 一時的に入れ替える場合に使うことが多い。

 

類似文型との違い

~にかわって

  • 意味は「~の代理・代用として/~と入れ替わって/~を代表して」
  • 「~かわりに」と置き換え可能。ただし、「Aが普通だけど(本来はAだけど)、Bする」の意味のときは「~にかわって」は使えない。(例1)田中先生(〇のかわりに 〇にかわって)、鈴木先生が授業をする。 (例2)今日は車なので、お酒(〇のかわりに ×にかわって)、ジュースを飲む。
  • 「~かわりに」より「~にかわって」の方が、硬い言い方。

【参考】~にかわって

 

 

以上、たのすけでした。

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